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政治学用語と意味

カード 39枚 作成者: あゆ (作成日: 2013/10/30)

  • 安全保障 Security

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教材の説明:

複雑な用語が多いものをまとめてみました。

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  • 1

    安全保障 Security

    補足(例文と訳など)

    答え

    • この用語は、「武力」「権力」のように、イデオロギーの間で定義が全く異なるという、とても用語集で説明仕切れないものである。政治学における最重要研究課題の一つであるためだ。古典的な解釈は、諸外国による物理的破壊に対する安全保障として解釈されてきたが、今世紀になってからはその解釈が多岐に渡るようになってきた。あえて一般的に総括して定義するのであれば、人権、生命、そして財産の危機または喪失を促す脅威に対する防衛、となるであろう。しかし、安全保障は国政において最も重要な議題の一つであるべきだという見方は、ほとんどのイデオロギーと分析理論に共通している。国際関係学は安全保障研究の産物であり、これを前提とせずして外交は成り立たない。国家は、国民の物理的経済的安全を守ることが義務だからだ。

    解説

  • 2

    陰謀 Conspiracy

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 利益を得るために個人または団体が秘密裏に立てる戦略であり、これは正規に政治学用語として扱われてはいないものの、現実の政治ではありふれたものである。但し、陰謀は達成されればそれは史実と化してしまうため、実現し大衆に知れ渡った後は陰謀として顧みられることがほとんどない。具体的に言えば、森首相は密室会議によって首相の座を与えられたが、この出来事は性格的に陰謀そのものであるにも関わらず、だれも陰謀とは言わない。しかし、実現前で現在進行中の隠れた戦略であれば、それは陰謀として指摘されうる。現在進行中の隠れた戦略は史実ではなく、陰謀以外の何ものでもないからである。よって、隠された戦略の内いまだ準備中、計画中、そして実行中のものに限定して陰謀とする。また、未遂に終わったものや、実現したにもかかわらず大衆に知られていない戦略も陰謀として扱う。

    解説

  • 3

    影響力のスフィア Spheres of Influence

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 国際社会のメンバー(国家)それぞれが、どれほどの範囲において影響力を発揮するかを便宜的に現す(仮想的)面積のこと。政治学では、一般的に領土もしくは影響力の及ぶ範囲を表す。しかし、筆者は便宜的に一つの巨大な図版に描かれた大小様々な円がそれぞれに対して出入力をすることで、国々の力関係を表し、その中の「大小様々な円」を影響力のスフィアとする。影響力のスフィアが大きければ、その国が強いことを現し、小さければ弱い国を現す。用語の由来は、第二次大戦前、欧米日といった列強が、大きな支配圏=大きな影響力と考え、植民地獲得に躍起になっていたことからきている。

    解説

  • 4

    オフェンス・ディフェンス・バランス Offense-Defense Balance

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 現実主義の用語。「矛盾」という中国のことわざが現すように、強力な攻撃力と堅固な防御力が激突すれば、両方がそれなりの損失を出す長期的消耗戦を強いられる為、自然に「矛」と「盾」の衝突が避けられるという考え方。つまり、攻撃力と防御力が同程度であれば、力の均衡が達成されるので、どちらも開戦できない状態の事である。これは、核兵器が、そのあまりにも強力な破壊力により「矛」の役割を果たす為、「防御的兵器」と呼ばれる由縁である。

    解説

  • 5

    カント的国際主義 Kantian Internationalism

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 十八世紀の哲学者イマニュエル・カントによって提言された平和論を、国際安全保障学ではこう呼ぶ。その概念は現在に至まで絶大な影響力を持っている。この政治哲学は「戦争の欠如としての平和」として、平和を二次的産物として扱っていた古典的国際安全保障学に一石を投じたものである。つまり、どのように平和が達成し得るかという、「目的としての平和」を追求するものである。その概要は常備軍の全廃、国際連合創設など、かなり革新的なものであった。軍隊が消え、超国家的組織が樹立されれば、平和は可能であるということだ。そのなかでもっとも異色を放つのが、「全世界の民主化が達成されれば平和が訪れる」という理論だ。つまり、市民が自分の生活を賭け政治に参加する民主的国家は、必然的に戦争を避けようとする為に、戦争を起こす可能性があるのは一個人または団体が主権を握る専制国家のみとなる。よって、それら専制国家が民主化されれば、戦争はなくなるわけである。これこそ、なぜアメリカが専制的国家に民主化するよう圧力を加えるかの、表面的な理論的正統性である。実際、国際関係学者マイケル・ドイルは過去二百年に起こったすべての戦争を研究した結果、民主主義同士は絶対に戦争を起こさないと結論している。

    解説

  • 6

    グローバリズム Globalism

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 世界主義の事である。日本では世界主義の本質を隠すため、意図的に意味が分かりにくいグローバリズムという言葉が使われている。これは国家政府間の協力を説明する理論ではなく、人々の国家というシステムを重点に置かない直接な経済的、司法的、政治的交流や協力を論じる理論である。簡単に言えば、英語でGlobeといえば地球または国境を無視した世界の事であり、Global-ismとはそのまま世界主義となる。これは例えば日本政府とアメリカ政府の関係では無く、日本人とアメリカ人の直接的な協力と交流である。金融活動や多国籍企業、NGOやNPOがそれであり、それらはグローバル機関(Global Organization)と呼ばれる。つまり、国家という枠組みや政府による規制にとらわれない交流こそ、世界平和を維持していると説明するものである。もしくは、そのような交流によって平和を達成しなければならないというイデオロギーでもある。よって「世界的(グローバル)」という言葉は国家というものを視野に置いた交流と協力を指す「国際的(インターナショナル)」とは対義語として明確に区別される物だ。これらを混同するととんでもないことになる。なお、世界主義者(グローバリスト)の好きな言葉は「地球市民」であり、国家の独自な文化などより、世界的な基準を重んじる人たちを指す。そして、この理論をもとにしたグローバルスタンダードとは、実際のところアメリカンスタンダードであることから、結局のところグローバリズム(世界主義)とはアメリカ至上主義に他ならない。

    解説

  • 7

    現実政治 Realpolitik

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 文字どおり、現実主義的な政治を指す。これはつまりもろもろの政府、民間などの利益団体が、少しでもその影響力を発揮し政策運営を動かそうとする権力闘争のことである。また、外交の場ではそれぞれの国が自己中心な交渉術的、軍事的な手法により、より多くの権力と国益を手に入れようとすることを指す。

    解説

  • 8

    権力 Power

    補足(例文と訳など)

    答え

    • この用語も抽象的で意味が多岐に渡るため、権力を国家権力に限定して使用する。政府が国家を運営する際に必要な自国民に対する抑止力であり、その正統性は法律と政府運営者の社会的地位にある。このサイトも反現行権力的記事をのせることもあるだろうが、それらは権力の必要性を否定するものではない。分析して権力の利用法を糺したりすることは必要であり、それは古来からの政治学者の伝統でもある。しかし、それでも国家権力は必要である。学派によってはメディア等、法的正統性がないにもかかわらず団体または個人に対して、抑止力を働かせる存在も権力として扱う。

    解説

  • 9

    (権力の)空洞化 Power Vacuum

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 現実主義の用語で、軍事的、経済的、政治的覇権国家が衰退したとき、国際的権力構造にぽっかりと穴が空き、それがブラックホールのように他の国家を吸い込み(Vacuum)、権力の争奪戦が起こるという考え方。分かりにくければ、この例えを思い浮かべてほしい。あなたの会社の上司が突然クビになったとする。この、空いた社内ポストが権力の空洞である。誰かがこのポストにつき、権力の空洞を埋めなければならない。あなたの周りにいる有能な社員(もちろん、あなたも含まれるかもしれない)は、空洞に吸い込まれる。彼らは、そのポストを巡って熾烈なゴマのすりあい、根回し、脅しなどなどの手段を持って、空いた社内ポストを獲得するための争奪戦を始めるはずだ。この事象が、権力の空洞化である。

    解説

  • 10

    肯定的自由 Positive Liberty

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 否定的自由が「~からの自由」を指すのに対して、肯定的自由は「~をする自由」を指す。

    解説

  • 11

    功利主義 Utilitarianism

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 「最大多数の最大幸福」の実現こそが、正しい政治理念であるとする政治哲学。古代ギリシャに於いて生まれた、人間の目的は幸福であるから、幸福を実現することが正義であるとする考えを、イギリスの思想家ベンサムが体系的にまとめあげたもの。つまり、人々の幸福を増大させる政策は善であり、苦痛をもたらすものを悪とする考えである。倫理観とは関係なく、その行為の結果が善悪の判断対象となる。そして、この政治思想の下では、すべての幸福は一つの単位として扱われ、あらかじめ幸福の量的計算を経てその行為を成すべきかが決定される。伝統的な道徳観と真っ向から対立するようだが、功利主義は簡単に否定できない。例えば、あなたはフランス料理のフルコースを食べたいからと言って、あえて十日分の食費を犠牲にするだろうか?この場合、一食分のフランス料理がもたらす幸福と、十日分の標準的な食事によってもたらされる幸福は、ベンサムによる功利主義によれば明らかに十日分の方が量的に多いため、善である。これに異義を唱えたのがミル派功利主義であり、幸福には質的違いがあり、動物的な幸福への欲望は、人間性が求める幸福と同等に扱われるべきではないとする。

    解説

  • 12

    功利の量的計算 Quantative Calculation of Utility

    補足(例文と訳など)

    答え

    • あなたが特定の利益を得るために、いくつかの選択肢があるとする。手段Aは10の利益をもたらし、手段Bは5の利益をもたらすとする。あなたは間違いなく手段Aを選び、利益の最大化を達成するだろう。しかし、行為によって獲得できる利益が複数種に渡り、さらに自分にとって不利益になる可能性があると、この選択はさらに複雑化するため、利益不利益の全対象を計算しなければ、最大利益を獲得するにはどの選択肢を選べばいいか分からなくなる。この計算プロセスを功利の量的計算という。もちろんこれは功利主義の手法であり、非常にアングロサクソンらしい。

    解説

  • 13

    国家主権 State Sovereignty

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 国の基本的権利を指す。立法、行政、選挙、外交などにわたり、他国が国際法により干渉することを禁じられている。なお、誤解されることが多いが、非常時を除き、たとえ国際連合でさえ国家主権に介入することはできない。IMF、WTOなども然り。1648年に調印されたウェストファリア平和条約によりこの制度が始まったとされる。政治学におけるモダニズムまたは実存主義は、すべて国家主権に根ざした政治思想を指し、ポストモダニズムは国家主権を超えた政治理論の確立を目指している。誤解が多いが、国家主権があるからと言って、国際法に従わなくていいのかというとそうではないのである。なぜなら、国家主権そのものが国際法の一部だからだ。つまり、国家主権を主張する限り国際法に従う義務が生じるわけである。

    解説

  • 14

    国際的無政府 International Anarchy

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 国際的無政府状態とは、古典的国際関係学派の大前提である。つまり、世界政府の存在しない世界のことで、国家主権を超越し、国々の政府に対して強制力のある機関が存在しないため、それぞれの国が好き勝手に行動できる状態である。このような状態では、侵略的、攻撃的なシステムを持つ国家を強制的に正すことが不可能である。押さえ込もうとすれば、それは内政干渉になり、自らが拠り所としている国家主権の否定になる。よって、国々にとって自己防衛は不可欠であり、その為には二つの道しか残されていない。それなりの軍事力を身につけるか、対話によって国際的協力体制を築き上げるかである。一見すると、協力体制が出来上がれば軍事力はいらないと思えるが、そうではない。あなたの家の門に、鍵はつけられているだろう。それは、誰に対する防御だろうか?家宅侵入は強制力のある日本国刑事法によって禁じられている。しかし、国家の侵略を禁じる国際法は強制力を持たない。それは、世界政府の作った、国家主権を超える法律ではなく、国家間の約束事にすぎないからである。国の法律によって守られているのに、それでも人は「侵入の可能性」にたいして鍵を備えるわけだから、約束事によってのみ守られている状態では、軍事力または協力による安全保障体制を作るのは必要不可欠である、というのが現状の国際政治である。

    解説

  • 15

    国際主義 Internationalism

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 国家間の協力が世界を平和に導くという国際関係学の理論。自由主義と違うのは、国際主義がイデオロギーになりえるということである。自由主義は人間性の考察と、国家間に頻繁に行われた協力に関する歴史的研究をバックボーンに、軍事力ではなく協力が平和を作ってきたと考える。しかし、国際主義には科学的考察を伴わない理想主義が多大に含まれており、これはカント的国際主義に顕著である。つまり、国際主義は自由主義のように「世界はどう動くか」を説明するよりも、「世界はこうあるべきだ」という主張が強いものである。注意が必要なのは、国際主義は国家間の協力を説いているということである。これはつまり、政府間の協力のことであり、グローバリズムとはまったく違うと言うことだ。簡単に言えば、Interとは「~の間の」という接頭語で、Nationalは「国家」という言葉なため、Internationalとは「国家間の」という意味なのである。国際主義はグローバリズム(世界主義)の対義語である。しかし最近の評論家や政治学者には両者を混同して議論する傾向がある。いっしょにすると、とんでもないことになるのだが、これについては今後批判しなければならない。注意されたし。なお、政治理論定義から離れるが、「国際(Inter-National)」という言葉は自身の国を重点に置いたうえでの国家間の交流を指し、真の国際人とは国家という枠組みを視野に置き、自身の文化を重視して交流活動を行う人々の事を指す。しかし、日本では「国際人」という言葉は国家独自の文化を重視しない「グローバリスト」の定義と(意図的に)すり替えられている。これについては特に注意されたし。

    解説

  • 16

    国民国家 Nation State

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 近代的国家はフランス革命より始まった。国民が国家主権を持ち、国境、国民、政治組織が確立されている国を指す。よって、革命前のフランスは国家(State)ではあるが国民国家(Nation)ではない。ややこしいが、日本の巷の評論家が、国家はフランス革命以前には存在しなかったとよく発言するが、それは間違えである。注意されたし。

    解説

  • 17

    国連決議 UN Resolution

    補足(例文と訳など)

    答え

    • これは文字どおり、ある国が提出した議題に対する国連総会における決議投票の事である。国連参加国であれば、欠席していない限り一国につき一票投票できる。通常決議であれば総会の過半数で通過し、安全保障を含む重要事項については三分の二の賛成票で可決する。誤解が多いが、安保理による安全保障決議以外は、国連決議に強制力はない。例えば、みんなで危ない国に対する貿易をやめましょう、という経済制裁である。現在実行されているイラクに対する経済制裁はアメリカ提出の議題が安保理で通過したものだが、もし日本がそれに従わなければ、日本は安全保障決議に反対する国家として国際法違反者の烙印をおされる。しかし、安全保障に関わらない議題であれば、従う従わないは国家政府の決定に委ねられる。例えば、常設的国際刑事裁判所を作りましょうと国連決議が出されても、大多数の国家がそれを拒否すればその決議は意味のないものとなる。しかし、ほとんどの国連決議は全会一致で可決もしくは否決している。これは、議題提出もしくは決議の前に、あらかじめ水面下で意見調整がすんでいる為である。これはコンセンサス方式と呼ばれ、アメリカに代表される大国が進めているのはいうまでもない。よって、決議総会において欠席している国は、決議の方針にどうしても同意できないか、国連で政治手腕を振るう大国に対しての、それなりの抗議を示しているとみることができる。

    解説

  • 18

    自然法 Law of Nature

    補足(例文と訳など)

    答え

    • もし、政府がなかったと仮定し、それでも不文律として人が従わなければならない法律とはどういうものかを、思想実験の上で説明するもの。それは神の律法であったり、理性であったり、漠然とした道徳でもあったりする。そして、自然法に基づいた社会を自然の状態と呼ぶ。これは思想実験の為、歴史的考察の対象外である。人間性とはどういうものかを考え、それに基づけばどのようなプロセスを経てどのような国家が作られるかを、頭の中でシュミレートするわけである。

    解説

  • 19

    社会契約論 Social Contract

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 国家の形成が国民と国家、もしくは国民同士の契約によって成り立っていると仮定する理論。これはあくまでも仮定であり、政治学者の思想実験の一部である。実際に物理的契約が結ばれている必要はない。しかし、国家の形成によって、どのような政治システムが作られたかを分析する際、それを社会契約の結果としてみると、理論的に整理しやすくなる。

    解説

  • 20

    社会構築概念 Socially Constructed Knowledge

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 文字通り、社会が構築した概念を指す言葉である。これは、現代社会科学に於いてもっとも重要なキーワードの一つであり、これを理解しなければ、たとえ東大の教授でさえもアメリカの一大学生に劣ることになる。例えば、現代人は「神が存在しない」という認識を持つことがあるが、それが事実である合理的説明はあまり聞かない。合理的に必ずしもそうでなければならないわけではないのに、なぜかそれは社会通念を介し真実として理解され、概念化されている。これを社会構築概念と言う。この用語を最初に使いはじめたのはフェミニズムで、女性が専政主婦でなければならないという認識は社会構築概念に他ならないという主張である。フェミニズムの主張はともかくとして、多くの事柄は確実に社会構築概念である。そして、権力者がその気になれば社会構築概念をつくり出し、大衆を操作できる為、政治学的にも非常に重要な世界理解の方法の一つである。

    解説

  • 21

    集団安全保障 Collective Security

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 現実主義の進める、「力の均衡による平和状態の維持」に対抗するために作り出された概念である。これが目指すものは、世界的な監視的枠組みを作り、その一員が攻撃的行動をとらないようお互いに見張り合い、もし実際に侵略行為を始めればそれを叩くという、脅威に対する均衡である。つまり、みんなが一緒になって監視すれば、一国の脅威と他のすべての国々による監視が均衡状態を生み出し、結果として侵略者に侵略を思いとどまらせ、平和状態を維持できるとするものである。国際連合及び国際連盟は、集団安全保障を実現すべく作られた。しかし、国際連盟が第二次大戦を止められなかったこと、国連軍が朝鮮戦争以来発動されていないことから、今となっては失敗に終わったことが分かっている。

    解説

  • 22

    主権国家 Sovereign State

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 国家主権という用語とは区別される。国家主権を有した国家のことである。現在存在する総ての国家は主権国家である。

    解説

  • 23

    政治 Politics

    補足(例文と訳など)

    答え

    • この言葉はシンプルのように見えるが、政治学でもっとも深いものである。どの政治学用語よりも定義が多岐に渡り、そしておそらくこれからも、人類があと何千年かかろうと、普遍的定義は見つからないであろう。ある者は政府が民を治めることだと言い、ある者は政府内の交渉やどう喝による影響力の行使を伴う権力闘争だと説明する。ポストモダニストの一部は夫婦間、親子間など日常生活の中で行われるささいな影響力の与えあいでさえ政治とする。このサイトでは便宜上、特別な断わりを出さない限り、政治を現実主義的な権力闘争(リアルポリティック)として定義している。

    解説

  • 24

    政治思想 Political Philosophy

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 政治哲学とも言う。政治理論と微妙に違うのは、政治思想が分析を目的としたものではなく、理想的な政治形態を説明するものということである。よって、政治哲学はイデオロギーとみなされる事が多いし、このサイトでもこの言葉に対してそういったスタンスを取る。この世界に存在するほとんどの政治家は(日本も含めて)なんらかの政治思想を持っていおり、それがなければ政治家失格である。これこそが民主主義の基本中の基本である。つまり、投票者はその候補者に投票すると共に、彼または彼女が持つ政治思想に投票している訳だ。そうやって、それぞれの理想的な政治形態の確立を目指す訳である。そして、同様の政治思想を持った政治家が集まって出来た団体が政党であり、政党派閥である。日本では信念、または政治理念と呼ばれることが多い。決して日本人の政治家が政治思想を持っていないと言うことではない。注意されたし。

    解説

  • 25

    政治理論 Political Theory

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 文字どおり、政治や政策決定の働きとプロセスを説明する理論のことである。国際関係学の理論は多岐に渡るが、数にしたらそれほどでもない。学問自体が若いからである。しかし、それぞれの国の働きを説明する国内政治理論はまさに乱立の状態であり、百花繚乱にして編纂不可能である。これこそ、アメリカ政治理論専門、日本政治理論専門などの地域政治理論研究に人が集まり、これからの時代に必要となる比較政治理論研究をする人間が少ない理由である。単純に、読破しなければならない文献が数倍に膨れ上がるからだ。また、政治理論と政治思想は日本以外の大学では在学中ぶっとおしで徹底的に叩き込まれる。それこそが政治学のコアだからだ。事実関係やデータの学習は二の次である。事実関係を分析する理論的道具がなければ話にならないのだ。しかし、日本では大学側がよほど学生が思考するのをいやがるのか、事実関係やデータの方が重んじられ、政治理論と政治思想学習はまったくの手抜きである。こうして分析のブの字も知らない学生が量産されていく。これは別に、大学側が学生が反社会的なマルクス主義に傾倒するのを防ぐためにしているのではない。その逆である。

    解説

  • 26

    世界政府 World Government

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 世界を支配する政府の事である。もちろん、いまのところこのような政府は存在しない。我々は国際的無政府の状態にあり、御存じのように紛争、国際犯罪、そして罪のない人たちの流血が絶えない。この惨劇を終わらせ、世界平和を達成できるとしたらどのようなシステムか?現実主義者が出す答えが、この世界政府である。つまり、現実主義者にとって力こそ支配に不可欠なものであるため、国々を力でまとめあげ、力で抑制する世界的な政府こそ、世界の平和を導き出せる、というわけである。例えていうと、日本では他人のコンピューターをクラッキングすれば不正アクセス禁止法の罪に問われ、しかるべき罰が法の執行者たる警察、検察と裁判所によってもたらされる。しかし、国際社会ではたとえアメリカが突然中米の小国を侵略したとしても、なんの罰ももたらされない。国際法がそれを禁じていたとしても、それを実行する制度が出来上がっていないからである。もちろん日本のような軍事的弱小国家が突然北朝鮮を占領したら、国連連合国軍により間違いなく日本はタコ殴りにされる。しかし、アメリカが同じことをしても罰は下されない。アメリカは世界最強の国家であり、国連でさえ手が出ないからだ。よって、世界に真の平和をもたらすのは、どんな強国でも力で押さえることができる世界政府に他ならない、という理屈である。ところで、数々の文献は「国連は本来世界政府樹立の第一段階として設立された」ことを明確に示している。明らかにこのもくろみは(茶番として)失敗した訳であるが、世界政府実現の可能性は、今日も急進的政治学現実主義者達によって真剣に議論されているのである。

    解説

  • 27

    世界抑制 Global Governance

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 世界平和を完全な形で実現できる国際的システムはなにか?現実主義者以外のほとんどの国際政治学者が出す答えが、世界抑制である。これは力ではなく法と協力による、国々が一緒に世界の悪を抑制するシステムの事である。つまり、政府のようなトップ機関が世界を治めるのではなく、それぞれの国が協力して世界にある数々の問題を国際法により解決していきましょう、というものだ。つまり、国々の協力が平和を維持できると考える学派ならではの答えなのである。現在、国連は世界抑制の理念を実現するべく邁進中である。いや、世界抑制の実現こそ国連の目的である。このシステムの下では国益などの利己的な概念より、世界的な基準とそれに基づいた行動が要求される。以前私は政治日記に於いて、このGlobal Governanceという言葉を「世界政治」と訳したことがるが、その厳密な定義の関連性は今後説明される。国際政治学では、世界的政治の最終的二形態が、世界政府と世界抑制である、ということだ。ところで、賢明な読者ならすでに察しがついているだろう。世界抑制という政治思想は、世界主義と趣を共にしているのである。そのため、World Governanceではなく、あえて「Global(グローバル)」Governanceなのだ。国連が世界抑制を追求し出したということは、国連が最近になって「人間の安全保障=弱者救済」に重きを置くようになったことと無関係ではない。注意されたし。ここには大きなカラクリが仕掛けられている。この潮流は将来大きな動きとなり、世界政府樹立につながることとなる。賢明な読者諸君、今信奉しているすべてのイデオロギーを捨てよ。

    解説

  • 28

    セキュリティ・ジレンマ Security Dilemma

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 自由主義者、及び平和研究学派が現実主義を批判するときによく使う言葉。現実主義では軍備を増強し、敵対国との力の均衡を達成しなければならないとするが、そんなことをすれば軍拡競争になり、力の均衡などは根本から不可能だという意味。要するに、ある国が防衛の為の軍拡をしても、それは周りの国にとって攻撃的行為に見え、よって周辺諸国も防衛の為に軍拡することになる、ということだ。

    解説

  • 29

    戦争状態 State of War

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 文字どおり、国家間もしくは個人の間の物理的衝突のことである。これは二つの使い方をされる。一つは、思想実験において、自然の状態と対比されて使われるときである。ホッブスは自然の状態をそのまま戦争の状態として当てはめ人間性を説明しようとしているが、ルソーやロックに代表される民主主義者、共和主義者は、自然の状態を「平和」、戦争の状態を「平和の欠如」として定義することが多い。これら思想実験的使い方では、戦争の状態は国家間の戦争の他に、個人の衝突も含める。政治学者の思想実験は、人間性の研究も含まれるためだ。もう一つの使い方は、国際法用語として使われ、国家間の戦争に限定している。学派により差があるが、普遍的には「攻撃した側もしくは攻撃された側が、国際社会に戦争の状態に入ったと宣言した時点から、戦争の集結を宣言するまでの間」という定義で使われる。つまり、双方の内どちらかが戦争を宣言しない限り、国家間の衝突は戦争ではないのである。インドとパキスタンはカシミールの国境紛争にたびたび戦火を交えているが、そのどちらも戦争を宣言していない為、国際社会はその国境紛争を戦争として扱わない。戦争を宣言したら最後、国連が動き、南アジアの上空を核弾頭が飛び交うことになるだろうし、国としての国際的な信用が激減する。双方はそれを望んでいない。また、不思議な話であるが、たとえ軍隊が一歩も動かず死者が出ていなくとも、戦争が宣言されていればそれは戦争である。実際のケースは殆ど無いが、国際法の解釈ではそうなるのだ。さて、世界には紛争が溢れているが、なぜ戦争を宣言することが避けられているのであろうか?それは、国連での面子もあるし、いったん戦争が始れば、どちらかが敗者にならなければならない、という恐れが紛争当事国主脳に存在するからだ。それに、現在の国際法は戦争賠償を禁じているので、戦争で勝ったとしても見返りが少ないのである。これは考えれば恐ろしい話である。国際法の守護者たる国連の機能が著しく低下した場合、現在数十を超える紛争当事国が敵対国への長年のうらみつらみを晴らすため、戦争を宣言したらどうなるか、、、この世界は、文字どおり戦争の状態となる。

    解説

  • 30

    相対的利益 Relative Gain

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 現実主義の考える権力の一つの姿。この国際的無秩序の中で、国家は自分の利益のみを追求するが、その場合利益は相対的なものになり、国家Aが10の利益を勝ち取った場合、国家Bは10の利益を失うという考え方である。戦争が例で、勝った国は負けた国が失った分の利益を獲得するものである。ゼロサムゲームとも呼ばれる。

    解説

  • 31

    代理戦争 Proxy War

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 戦争形態の一種で、利益の追求の為、国家が身替わりを戦わせるものである。これは、例えば直接戦うことが不利益に直結する可能性がある場合、戦争コストと利益のバランスが取れない場合、もしくは自らが出ていって対決することによって不都合が生まれる場合に行われる。かつてのソ連によるアフガン侵攻はこの最たるケースであり、アメリカがアフガンを影から支援していたことは、今となってはあまりにも有名である。ちなみに、インターネットの「プロクシ(Proxy)」という言葉は、これと関わりがある。技術的に詳しい方なら御理解していただけるだろうが、本来プロクシとは、身替わりもしくは囮を指す軍事用語である。

    解説

  • 32

    地政学 Geopolitics

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 国際政治学現実主義学派内部の、影響力の強い一分派。これは、地理的な要因が国家の外交、軍事政策の礎となっていると考える学問である。この「地理的な要因」には、自然地理を下にした地形的要因、そして人文地理を下にした、人口や資源分配などの要因を含む。アメリカ共和党が台湾を重視するのは、反共産主義だからというよりも、日本への海上貿易ルートと沖縄の在日アメリカ軍の安全を確保するためであり、これは地政学がかなり正しいことの顕著な一例であろう。

    解説

  • 33

    発展指向型国家 Developmental State

    補足(例文と訳など)

    答え

    • アメリカの政治学者チャーマーズ・ジョンソンが著書MITI and the Japanese Miracle にて提唱した日本政策分析理論である。これはつまり、経済発展を国家第一の目標とし、政府組織全体が通産省(MITI)など主要な官庁の指導の下、堅固な中央集権体制を敷くことである。この理論に拠れば、内閣及び国会は官僚の操り人形として用いられるとされる。この理論はアメリカ政府が日本政治を分析する際に最も重視されており、現在でもほとんどのアメリカ対日外交政策はなんらかのかたちでこの理論を下にしている。しかし、理論自体にはかなり無理があり、ジョンソンの著書には欠陥がいくつも見つかっている。発展指向型理論が完全に正しければ、法律や政策を定めるのは官僚だけとなるはずだし、ジョンソンは実際にそう言っている。しかし、日本には(表に出てこない)利益団体が多数存在し、政策決定に影響力を及ぼしてきた。ちなみに、日本で活躍する殆どの日本人の評論家や政治学者はその不勉強さのため、いまだにこの理論を支持し、アメリカの対日外交政策の肩を、官僚全体を日常的に攻撃し弱体化させることによって担いでいる。本当に攻撃すべきは、経済からの利益が少ないことに劣等感を持ち、不必要な影響力を行使しようとする文部省のような二流官庁や、モラルハザードに侵された三流官僚に限られるべきだ。

    解説

  • 34

    否定的自由 Negative Liberty

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 「~からの自由」を指す。一般的に抑圧者からの脱却を示す。

    解説

  • 35

    福祉国家主義 Welfarism

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 肯定的自由の観点から、国家が資産の再配分、雇用機会の創出など、国民の面倒を最大限に見てあげるのが善とする、社会主義の亜流的政治思想。つまり、国民が自由を謳歌するのに必要な、物質的精神的機会を、資金を与えることで実現させようとするものである。この思想によって構成される国家を福祉国家(Welfare State)と呼ぶ。この政治思想の下では、国家は人間生活への介入が強く奨励される。これは、大恐慌時に行われたアメリカのニューディール計画以降、日本を含む先進国の国家運営の基本であった。しかし、アメリカでは福祉国家を否定する共和党がたびたび大統領職を手にするため、七十年代前後からこの政治思想は非主流派に成り下がった。ヨーロッパの国々は今現在も福祉国家が主流だが、大企業の国際的競争力を育てるために、大企業から資金を抜き取るのではなく、課税率を下げる等して資金を与える必要性に迫られている。

    解説

  • 36

    フリーメイソン Freemason

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 世界最大の、そしておそらく最も世間に知られている秘密結社。正式名称はFree and Accepted Masonry、承認された自由な石工という意味である。結社の目的は友愛、平等、自由などの概念を普及させることにある。その巨大さと神秘性、そして世界中の指導者クラスのほとんどがメンバーという事実のため、世界の政治を裏で操る陰謀の総本山として考えられることが多い。このサイトはそのスタンスをとらない。メーソンは集会の中で政治的な会話を原則的に禁じられているし、各ロッジの議事録には陰謀の証拠が皆無である。科学的に考えて、フリーメーソンが政治を動かしているとは証明できない。しかし、メーソンがその個人的なつながりを使い、結社の外で経済的政治的活動を行い、利益を得たり目的を達成していることは、数々の状況証拠から推測及び証明可能である。メーソンのメンバーが意識的もしくは無意識に目的を達成するための間接的道具としてフリーメーソンを使う、というのが当サイトのメーソンに対する見解である。実際問題として、メーソンの掲げる目的が国家政府を含めた数々の政治機関によって達成されており、さらなる世界的普遍化が進められている。フリーメーソンが組織全体としての政治的影響力を発揮していないのにも関わらず、である。繰り返すが、どのようにメンバーの目的が組織の外で達成されているかの物的証拠は一切合切存在しない。すべては状況証拠のみであり、真実は霧の中である。

    解説

  • 37

    ブローバック理論 Blowback Theory

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 「ブローバック」とはCIAの専門用語で、アメリカ外交政策に反感を覚える発展途上国が、なにかしらの手段を持ってアメリカに復讐する可能性を指摘したものだ。アメリカの政治学者チャーマーズ・ジョンソンがこの概念を体系的にまとめ、理論化したものをブローバック理論と呼ぶ。米中枢同時多発テロは、ブローバック理論の顕著な例である。

    解説

  • 38

    民主主義 Democracy

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 国民の全員が、直接的に政治参加することを理想とするイデオロギー。これも誤解が多いが、狭義的に言えばこの世界に民主主義国家は一つも存在しない。民主主義国家を自称していても、実際は選挙による代議士を選ぶ間接民主主義国家がほとんどである。しかし、ややこしいが「民主的(democratic)」な国家ならやまほどある。政治学的には、国民の世論が政治に反映され、自由が保護され、個人の人権が保証されていれば「民主的」である。

    解説

  • 39

    自由至上主義 Libertarianism

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 否定的自由の観点に基づき、政府による人間活動へのあらゆる介入を悪とする政治思想。この政治思想を信じる人をリバータリアンと呼ぶ。人間の活動は、自由を抑制しようとする権力から解放されていなければならないとする。この思想の下では、国家は犯罪者の懲罰、暴力の防止等を目的とする夜警国家であるのが望ましい。

    解説

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