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俳句と意味

カード 63枚 作成者: Murasaki (作成日: 2013/11/22)

  • 赤い椿(つばき) 白い椿と 落ちにけり

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  • 1

    赤い椿(つばき) 白い椿と 落ちにけり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 赤い椿の木の下には赤い椿が、白い椿の下には白い椿が落ちているよ。 

    解説

  • 2

    秋深き 隣(となり)は何を する人ぞ

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 秋が深まり、野山がどことなくさびしく感じられるようになると、人恋しくなり、隣人のことなどが気になってくる。

    解説

  • 3

    赤とんぼ 筑波(つくば)に雲も なかりけり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 空は秋晴れで、遠くに見える筑波山の上には一片の雲もない。そんな空を一匹の赤とんぼがゆうゆうと飛んでいる。 

    解説

  • 4

    秋空を 二つに断てり 椎大樹(しいたいじゅ)

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 真っ青にすみきった秋空を、椎の大木は、その空を断ってしまうかのような勢いでそびえている。

    解説

  • 5

    朝顔に つるべとられて もらい水

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 朝、井戸に水をくみに来てみると、朝顔のつるがつるべに巻きついていて水がくめない。切ってしまうのもかわいそうなので、近所に水をもらいに行くことにした。 

    解説

  • 6

    朝立(あさだち)や 馬のかしらの 天の川

    補足(例文と訳など)

    答え

    • まだ夜が明けぬうちに馬に乗って旅に出る。見上げる空にはまだうっすらと、天の川が見える。

    解説

  • 7

    荒海や 佐渡(さど)に横とう 天の川

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 荒れ狂う日本海の荒波の向こうには佐渡ケ島がある。空を見上げると、白く美しい天の川が、佐渡の方までのびて横たわっていて、とても雄大だ。

    解説

  • 8

    海に出て 木枯らし帰る ところなし

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 木枯らしは、地上を吹き荒れて海へ出ていくと、行き場を失ってもどることができない。

    解説

  • 9

    梅(うめ)一輪(いちりん) 一輪ほどの あたたかさ

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 早春、庭の梅がぼつぼつ咲き始めて、その梅が一輪ずつ咲くごとに、気候も日に日にあたたかくなっていく。

    解説

  • 10

    梅が香に のっと日の出る 山路かな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 早春の山道を歩いていると、梅の香りにさそわれるかのように、太陽がのっという感じで顔を出した。 

    解説

  • 11

    斧(おの)入れて 香(か)におどろくや 冬木立(ふゆこだち)

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 冬枯れの林で、木を斧で切ってみると、木の香りがただよってきた。表面は枯れているようでも、木の中では生命が活動していたんだ。

    解説

  • 12

    おりとりて はらりとおもき すすきかな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • ススキの穂は、見た目には軽そうだが、折り取って手に持つと、思いがけない重さだ。

    解説

  • 13

    街道を キチキチととぶ ばったかな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 静かな秋の日差しを浴びた、人通りのない街道を、一匹のばったが急に飛び上がった。キチキチと鳴いて、飛んでは落ち、飛んでは落ちしていく。 

    解説

  • 14

    柿(かき)くえば 鐘(かね)がなるなり 法隆寺

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 法隆寺の門前の茶店で休んだ。そこで柿を食べていると、寺から鐘の音がひびいてきた。あたりの静けさとあいまって、秋ののどかさが感じられる。

    解説

  • 15

    菊(きく)の香(か)や 奈良には古き 仏たち

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 菊の香がただよう奈良のまち。その香りの中に古い仏像たちがひっそりとたたずんでいる。 

    解説

  • 16

    きつつきや 落ち葉をいそぐ 牧の木々

    補足(例文と訳など)

    答え

    • きつつきがこつこつと木をつつく音が聞こえる。それに合わせるかのように、牧場の木々がしきりに葉を落としている。 

    解説

  • 17

    君が手も まじるなるべし 花すすき

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 秋の野は、一面にすすきが風にゆれている。友人が別れを惜しんで手をふっているが、その手がすすきの穂にまじって、いつまでも見送ってくれているようだ。

    解説

  • 18

    行水(ぎょうずい)の 捨てどころなし 虫の声

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 行水に使った水を捨てようと思うと、あそこにもここにも、いい声で虫が鳴いているので、水を捨てる場所がない。捨てれば虫の音を止めてしまうから。

    解説

  • 19

    桐(きり)一葉 日当たりながら 落ちにけり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 初秋の明るい静けさの中を、大きなきりの葉が一枚、日の光を受けながらひらひらと落ちていった。 

    解説

  • 20

    くろがねの 秋の風鈴(ふうりん) 鳴りにけり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 夏からつるされたままの鉄製の風鈴が、秋風に吹かれてとつぜんチリリリンと鳴り響いた。ああ、もう秋だなあ。

    解説

  • 21

    こがらしや 海に夕日を 吹き落とす

    補足(例文と訳など)

    答え

    • こがらしがすさまじい勢いで吹き荒れている。そのさまは、西に傾いた冬の夕日を海に吹き落とすかと思われるくらいだ。 

    解説

  • 22

    小春日(こはるび)や 石をかみいる 赤とんぼ

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 初冬の、春のように暖かな日ざしの一日、道ばたの石に、秋から生き残った赤とんぼが、まるで石をかんでいるかのようにじっととまっている。 

    解説

  • 23

    これがまあ 終(つい)のすみかか 雪五尺

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 五尺も降り積もった雪にうずもれたこのみすぼらしい家が、自分の生涯を終える最後の住まいとなるのか。何とわびしいことか。 

    解説

  • 24

    咲きみちて 庭盛り上がる 桜草

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 桜草が、いっせいに咲いて、庭全体が盛り上がっているように見える。

    解説

  • 25

    さじなめて 童(わらべ)たのしも 夏氷(なつごおり)

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 夏の暑い日に、一口すくってはさじをなめ、また一口すすってはさじをなめして、子供がかき氷を食べている。そのようすがほんとうに楽しそうだ。 

    解説

  • 26

    五月雨(さみだれ)や 大河(たいが)を前に 家二軒

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 五月雨が降り続いて水かさを増した大河がごうごうと流れている。その大河の前に家が二軒建っているが、水の勢いに今にもおし流されてしまいそうだ。 

    解説

  • 27

    五月雨を 集めてはやし 最上(もがみ)川

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 降り続く五月雨を集めて、最上川はまんまんと水をたたえ、ものすごい勢いで流れていることだ。 

    解説

  • 28

    残雪や ごうごうと吹く 松の風

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 松に当たる風がごうごうと音をたてている。その背景には、残雪をいただいた山が春を待っているようだ。

    解説

  • 29

    閑(しず)かさや 岩にしみ入る 蝉(せみ)の声

    補足(例文と訳など)

    答え

    • あたりは、ひっそりと静まり返って物音一つしない。その静かさの中で鳴き出したせみの声は、岩にしみ入るように感じられることだ。 

    解説

  • 30

    しずかなる 力満ちゆき ばったとぶ

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 何かの気配を感じたのか、草の葉にとまったばったの手足に静かに力が満ちてきて、今にも飛ぶかと思う瞬間、ぱっと勢いよく飛んだ。 

    解説

  • 31

    島々に 灯(ひ)をともしけり 春の海

    補足(例文と訳など)

    答え

    • おぼろにかすむ春の海に夕やみがせまり、沖の島かげも黒くなり、やがて見えなくなろうとするとき、島々でともす灯火(ともしび)が見え、それが波にゆれていっそう美しい。 

    解説

  • 32

    涼風(すずかぜ)の 曲がりくねって 来たりけり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 路地のおくのつきあたりの長屋に住んでいる。気がつくと、こんな所にもすずしい風がふきこんできた。曲がりくねってやってきたのだなあ。

    解説

  • 33

    すずめの子 そこのけそこのけ お馬が通る

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 道に遊んでいるすずめの子よ、そこを早くのけよ。お馬が通るからあぶない。 

    解説

  • 34

    大根(だいこ)引き 大根で道を 教えけり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 大根を引きぬいている農夫が、道をたずねられて、大根で方角を教えている。

    解説

  • 35

    たたかれて 昼の蚊(か)をはく 木魚(もくぎょ)かな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • うす暗く静まりかえった寺の本堂。お坊さんが木魚をたたけば、昼だというのにあわてて蚊がとび出してきた。 

    解説

  • 36

    旅に病(や)んで 夢は枯(か)れ野を かけめぐる

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 旅の途中、病気でたおれて床にふしていても、夢の中で心は枯れ野をかけめぐっている。 

    解説

  • 37

    玉のごとき 小春日和(こはるびより)を 授かりし

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 冬の初めの小春日和を、貴重な宝石のように大事に思って、喜びにひたっている。

    解説

  • 38

    遠山に 日のあたりたる 枯野(かれの)かな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • あたりは日がかげって、寒寒とした枯野であるが、遠い山にだけ冬日があたっていて明るい。 

    解説

  • 39

    長々と 川ひとすじや 雪野原(ゆきのはら)

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 雪の朝、野も畑も道もすべて雪の原になってしまっている。その中をひとすじ、川だけが長々とうねり続いている。 

    解説

  • 40

    夏川を こすうれしさよ 手にぞうり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • ぞうりをぬいで手に持ち、素足のまま夏の川をわたる。何ともうれしく、気持ちのよいことだ。 

    解説

  • 41

    夏草や つわものどもが 夢の跡(あと)

    補足(例文と訳など)

    答え

    • かつて戦場だったこの地に来てみると、功名を競った義経や藤原氏一族の夢のあともなく、ただ夏草がしげっているばかりだ。 

    解説

  • 42

    菜の花や 月は東に 日は西に

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 菜の花畑が見わたすかぎり広がっている。今まさに春の一日がくれようとして、月が東の空にのぼり、日は西の空にしずもうとしている。

    解説

  • 43

    初時雨(はつしぐれ) 猿(さる)も小蓑(こみの)を ほしげなり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 山中で時雨が降ってきた。冷たい時雨にぬれる猿のすがたは、小さい蓑をほしがっているようだ。

    解説

  • 44

    花散るや 耳ふって馬の おとなしき

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 満開のサクラの木の下に馬がつながれている。散る花びらが耳にふりかかるのを気にすることもなく、おとなしくしている馬のようすがのどかだ。

    解説

  • 45

    春の海 ひねもすのたり のたりかな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 春の海は、一日中ゆったりとうねっていて、まことにのどかなことだ。 

    解説

  • 46

    万緑の 中や吾子(あこ)の歯 生え初(そ)むる

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 草木がしげって緑いっぱいの中で、わが子がにっこり笑ったひょうしに白い歯がのぞいた。

    解説

  • 47

    冬の浅間(あさま)は 胸を張れよと 父のごと

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 冬の浅間山が、寒風が吹きすさぶ中、たくましく立っている。まるで、父が励ましてくれているようだ。

    解説

  • 48

    富士ひとつ うずみ残して 若葉かな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • あたり一面、見わたすかぎり若葉にうずめられている中に、まだ雪の残る富士山だけがうずめ残されて、ぽっかりと顔を出している。 

    解説

  • 49

    古池や 蛙(かわず)とびこむ 水の音

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 古池にとつぜんかえるが飛びこんだ。その水音が一瞬あたりの静けさを破ったが、またすぐもとの静けさにもどった。ほんとうに静かだ。 

    解説

  • 50

    ぼたん散って うち重なりぬ ニ三片(にさんぺん)

    補足(例文と訳など)

    答え

    • さきほこっていたボタンの花も散り始め、黒い土の上にニ、三片の花びらが散り落ちて重なっている。 

    解説

  • 51

    ほろほろと 山吹(やまぶき)散るか 滝(たき)の音

    補足(例文と訳など)

    答え

    • ごうごうと音をたてて落ちる滝のひびきにさそわれるかのように、山吹の花びらがほろほろと散り落ちることだ。 季語:山吹(春)

    解説

  • 52

    名月や 池をめぐりて 夜もすがら

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 空には名月があり、池にも月影がうつっている。その美しさに心を奪われて、池のまわりを歩きながらながめているうちに、つい一夜を過ごしてしまった。 

    解説

  • 53

    名月を とってくれろと 泣く子かな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 名月を取ってくれとわが子が泣いてねだる。それにこたえてやれない親のじれったさと、子どものかわいらしさがうかがえる。

    解説

  • 54

    目には青葉 山ほととぎす 初がつお

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 夏が近づくと、周囲が若葉の青い色にそまり、山ではほととぎすが鳴きだす。初がつおからみずみずしさも伝わってくる。

    解説

  • 55

    やせ蛙(がえる) 負けるな一茶 これにあり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • かえるがけんかをしている。やせたカエルよ、がんばれ負けるな。おれ(一茶)がここについているぞ。 

    解説

  • 56

    山路(やまじ)きて 何やらゆかし すみれ草

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 春の山道を歩いてきて、ふと道のかたわらに目をやると、小さなすみれの花がさいている。その色・形がつつましく何とも心ひかれることだ。 

    解説

  • 57

    やれ打つな はえが手をする 足をする

    補足(例文と訳など)

    答え

    • あれあのようにはえが手足を合わせて、命乞いをしている。かわいそうだから打たないでやっておくれ。 

    解説

  • 58

    夕立や 草葉をつかむ むら雀(すずめ)

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 夏の午後、急に夕立が降ってきた。雀たちはこまって草葉のかげにかくれて、ちぢこまっている。

    解説

  • 59

    雪だるま 星のおしゃべり ぺちゃくちゃと

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 寒い冬の夜の、さびしそうな雪だるま。しかし、晴れた夜空には星がちかちかとおしゃべりをしているようで、雪だるまもそれを聞いているみたいだ。

    解説

  • 60

    雪とけて 村一ぱいの 子どもかな

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 春になり、雪がとけて外に出られるようになると、家々から子どもたちがいっせいに飛び出してきて、ゆかいに遊び回る。 

    解説

  • 61

    六月や 峰(みね)に雲置く 嵐山(あらしやま)

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 夏、嵐山の上に入道雲がもくもくと立ち上がっている。力強さを感じる嵐山の夏景色もいいものだ。

    解説

  • 62

    若(わか)あゆの 二手(ふたて)になりて のぼりけり

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 流れの速い瀬を、はつらつとした若あゆが二手に分かれて、列を作ってのぼっていくよ。 

    解説

  • 63

    われと来て 遊べや親の ないすずめ

    補足(例文と訳など)

    答え

    • 親のない子すずめよ、私も親のないさびしさは、おまえと同じだ。こっちへ来て、さあいっしょに遊ぼうじゃないか。 

    解説

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